認定看護師スペシャルメッセージ

認定看護師の先輩方が、各専門分野で活躍しています。

皮膚・排泄ケア認定看護師 瀧本 知美
平成10年入職
(認定看護師室 室長)

褥瘡予防を一つのきっかけとして、看護の質の向上をめざしています。

入職4年目に外科病棟の副主任に。その後、主任、師長となり、看護師の管理を任されていました。でも、私自身は管理よりも、現場の第一線で患者さまに接したいという思いが強く、自分の希望と与えられた役割の間で悩んでいたんです。そんなとき、上司が示してくれたのが「認定看護師」という道でした。「それなら、もう一度頑張れる」。すぐにお願いして、白鳳女子短期大学・認定看護師教育課程で約9カ月学び、認定審査に合格。皮膚・排泄ケアの認定看護師として病院に戻り、新たな意識で活動しています。 現在は褥瘡専従看護師として、病棟全体に関わっています。たとえば、褥瘡の患者さまのデータを収集・分析したり、予防に必要な環境を整備したり、さまざまな活動を行っています。形成外科の医師や褥瘡委員、栄養士と一緒に定期的に「褥瘡回診」を行っているので、患者さまに関わる時間も増えました。また、褥瘡予防に効果的な“背抜き”など、専門知識を伝えることで看護師たちの意識も高まってきたと手応えを感じています。「褥瘡予防」をきっかけに、こまやかな気配りで患者さまの全身管理ができるようになれば、より良い看護につながります。今以上にアセスメントのできる看護師を育て、看護の質のレベルを高めていきたい。そして、馬場記念病院がさらにいい病院になるよう、貢献していきたいと思います。


脳卒中リハビリテーション看護 認定看護師 坂本 亜沙子
平成16年入職
(脳神経外科 SCU)

その人らしい日常生活を取り戻すために、看護師だからこそできることを。

一昨年7カ月間、教育課程を受講しました。その間は授業料、交通費などすべて病院負担で、基本給も出していただいて、本当に恵まれているなと実感しました。教育課程の授業や実習は想像以上に厳しく、自分の能力不足に落ち込むこともしばしば。そうしたなかで印象に残っているのは、「意識障害のある患者さまを寝たきりにさせているのは看護師だ」という、ある講師の教えです。その人らしい日常生活を取り戻すために何をすべきか。今ではそのことを常に考え、ご家族ともよくお話しして、さまざまなアプローチを試みています。たとえば、従来の食事介助ではお椀のふたを開け、おしぼりも出して、「さぁどうぞ」と提供していましたが、それでは患者さまのためになりません。できる限り自分でやっていただくことで、患者さまのセルフケア能力を高めるよう努めるとともに、後輩たちにもそのように指導しています。ゆくゆくは回復期病棟も経験し、学んだことを活かした継続ケアを実践していきたいですね。

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